整体で施術を受けたが効果がイマイチ・・ もう通わなくていい?
ギックリ腰、膝痛、ねん挫、五十肩などの痛みをどうにかしたい。
肩こり、腰のだるさ、片頭痛といった症状を緩和させたい。
そんな時に治療院(整体院、接骨院、整骨院、鍼灸院等の総称)を検討する方も多いと思います。
でも、いざ行ってみたら
「思ったより効果が感じられなかった」
ということもあるかもしれません。
そんな時は2回目の通院はしなくていいのかどうか?詳しく解説します。
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初めて行く治療院の門を叩く目的は、「どこかに不調があってどうにかしてもらいたいから」であることがほとんどでしょう。
とは言え、その不調の種類もいくつかあると思います。
「効果が出ないから続けて通うか迷う」の判断基準は、その不調の種類によって分かれるとお考えください。
痛いのであれば伝える。そのうえで次回以降の判断を!
①急な痛みの場合
ギックリ腰や、「朝起きたら肩が痛くて腕を上げられなくなっていた」といった急な痛みの場合、大抵の治療院はまず、日常生活が送れる程度に痛みを緩和させてくれるはずです。
施術が終わっても、行った時と同じくらい痛い、またはそれ以上に痛いというのであれば大問題です。万が一そんなことがあれば、別の治療院に行くべきです。
ただ、痛みの度合いによっては施術を受けても弱い痛みが感じられたり、「こんなふうに動かすと痛い」といった条件付きの痛みが残ったりするかもしれません。
「まだ○○すると痛いんです」ときちんと伝えたうえで、治療家と今後の施術スケジュールを相談します。
最初は週に1~2回と頻度を詰めて通い、症状がみられなくなってきたら通院間隔をあけて様子を見ていく、というパターンが多いと思います。
そのようなスケジュールで通う理由が説明され、患者さんご自身が納得することが大切です。
患者さんが治療院でしてはいけないのは
「本当はまだ痛いんだけど、痛くないって言っておく」
という無意味な遠慮、または
「あの時痛かった気がするけど忘れた」
という不正確な受け答えです。
「わたしの治療院」でご紹介する治療院のほとんどが、問診に重きを置いています。
問診とは患者さんからの症状についてのヒアリングのことで、いつどのように、何をしたら痛くなったのか、どこをどう動かしたら痛むのか、と細かく聞きます。
例えば、ギックリ腰になった患者さんが2名いたとしましょう。
急な痛みを取り除く最初の施術は近いことをやったとしても、2回目、3回目、4回目と施術の回数を重ねていくうちに、それぞれの人の症状や生活習慣、体の使い方に合わせた内容になっていくため、異なる施術が提供されていくはずです。
もし患者さんが、「本当は痛いのに、痛くないって言ってしまう」、「痛かったことを正直に話さない」ようなことをするのであれば、
治療家は原因や症状がはっきりとわからないまま施術を施すことになります。
それで
「あの治療院に行っても治らない」
と判断してしまうのは、非常に勿体ないことと言えるでしょう。
治療家に痛みを訴えるのは
「あなたの施術の効き目がありません」という苦情ではなく
「自分に最適な施術を提供してください」という歩み寄りであると言えるのです。
慢性的な症状は回復に時間がかかることがほとんど。その理由は?
②慢性的な不調の場合
様々な治療方法がありますので、肩こりや疲労といった慢性的な症状の改善については、
「一発で改善させられる」
と主張する治療家もいれば、
「時間をかけてじっくりと取り組み、長い目で見て健康な状態を維持できることを目的とする」
という考えの治療家もいます。
まず、ご自身が行こうとしている治療院がどちらの方針であるのかを、ホームページで確認しましょう。
前者を期待して後者の方針の治療院に行けば、それはガッカリしてしまうかもしれませんが、原因は患者さん側の選択ミスだからです。
現状では多くの治療院が後者寄りの立場を取っている印象です。
また前者であっても、一度施術を受けたらもう二度と肩こりや疲労に悩まずに済む・・というわけにはいかないでしょう。
というのも、肩こり一つとっても一朝一夕で現れるものではなく、長期間の長時間デスクワークや運動不足といった生活習慣が引き起こしているものだからです。
やや厳しい言い方になりますが、
長年蓄積されたものを一発(一日)でどうにかしてもらおう、というのはちょっと都合がよすぎる話なのではないかな?と思います。
①の急な痛みの場合より、肩こりや疲労の方がもっと問診が細かくなる可能性があります。
それらにきちんと答えて、治療家と一緒に原因究明と予防の方法を見つけるつもりで通院しましょう。
あなたに合う施術が提供されるために必要なのはコミュニケーション
ここでも同じように「治ったふり」「正確に伝えない」はNGです。
もし施術内容や効果に不満があるのであれば、その旨相談してみてください。
効果がないから行くのをやめる!と判断する前に相談するのです。
今後通い続けるかどうかは、その相談に対する応じ方を見てから決めても遅くないのではないでしょうか。
少なくとも治療家側は、患者さんとのコミュニケーションがあってこそより良い施術ができると考える人が多いです。
コミュニケーションとはお喋りではなく、相手をより理解すること。
さっきの患者さん、次の患者さんと全く同じ扱いをするのではなく、その人に合った施術スケジュールと施術内容を提供するために努力することです。
患者さん側も、是非コミュニケーションを活かして施術効果が最大に発揮されるよう、働きかけてみてください。