治療院の選び方と利用方法
コンビニや歯科医院と同じくらい、街のあちこちで見かける治療院。
(ここでは、整骨院、整体院、接骨院、鍼灸院、マッサージ院などの総称として「治療院」という言葉を使っています)
既に何度も行ったことがある方もいれば、「自分が行くところではないような気がする」と敬遠している方もいるでしょう。
このページでは、
・治療院に行く理由
・治療院の利用方法
・治療院の選び方
をお伝えします。
迷っている方はぜひ最後までお読みくださいね。
なぜ病院ではなく治療院に行くのか??
まず治療院に行く理由として、ほとんどの利用者は、「体のどこかに不調があったから」と答えるでしょう。
・デスクワークや家事で肩こり・腰痛がひどい
・部活でねん挫をしてしまった
・歳なのか、立ち上がる時に膝がズキンと痛むようになった
・頭痛、不眠に悩まされている
こんな症状はよく伺います。
肩こりはともかく、ねん挫や膝の痛み、頭痛・不眠などは病院に行った方がいいのでは?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
病院ではなく治療院を選ぶ理由としては
・病院は混んでいて待ち時間が長いから行きたくない
・整骨院・接骨院で保険を使えば安く済む
・病院に行っても「様子を見ましょう」「湿布を貼っておきましょう」で終わってしまうのでもっとちゃんと話を聞いてほしい
といったお声が多いようです。
また、治療院によっては症状の緩和だけでなく、「なぜねん挫をしてしまったのか」まで追究して、動作改善をしてくれるところもあります。
ケガだけでなく、腰痛や肩こり、膝の痛み、そのほか様々な症状について、「緩和だけでなく根本改善」を掲げている治療院は数多くあります。
病院の治療は対症療法ですから、根本改善を目指している治療院が多いという点は大きな違いと言えるでしょう。
治療院の利用方法
予約制をとっている治療院と、予約なしで受け付けてもらえる治療院があります。
まずは院のホームページで確認しましょう。
「完全予約制」と書いてあれば予約必須です。
気になることがあれば、予約時に問い合わせておきましょう。
仕事帰りなどに行く予定で、施術時には着替えておきたいという方は、着替えの貸しがあるか、または着替えスペースがあるかを確認しておくと安心ですね。
服装についてはこちらの記事もご確認ください。
かかる時間や支払い方法なども要確認事項です。
そして、特に指示がなければ予約時間の10分前には着くようにしてください。
初回は問診表の記入をお願いされることがあります。
数多くの治療院から、自分に合った治療院を見つけるには
治療院の選び方は悩ましいところですね。
まず一つの基準として、「保険を扱うかどうか」はポイントになると思います。
保険診療を受ければ、窓口で払う金額が安くなるため、できたら保険を使いたいと考えるのは自然なことです。
しかし、治療院の保険診療に対するチェックは年々厳しくなっており、利用した後に健康保険組合からNGという通達が来ることも珍しくありません。
というのも、治療院で保険診療ができるケースと言うのは、病院と同じく「ケガや骨折の急性期の治療」だけに限られるからです。
「もう何年も腰が痛くて」
「昔から頭痛持ちなんです」
「去年ねん挫したところが時々痛むんです」
こういった症状に保険を適用させることはできません。
ですので、交通事故やスポーツ時のケガ、日常生活中に転倒した際のケガ、といった場合のみ保険が使えるということを覚えておいてください。
(交通事故によるケガは任意保険や自賠責保険の対象となります ※条件有)
肩こり、長年の膝痛、慢性腰痛、古傷の痛み、自律神経系の症状など、急性期でない症状は自費診療となります。
以下は、治療院選びのポイントです。
・自分と同じ症状の人が来院しているか
来院のきっかけとして「自分と同じ悩みの人がいたから」という理由はよくあるものです。
治療院によって得意とする症状がありますので、ホームページやGoogleの口コミで「自分と似た症状の人が来院しているか」をチェックしてみましょう。
・すでに人気のある治療院かどうか
数多くの治療院がある中で、患者さんが多く繁盛している治療院というのは、やはりそれなりに選ばれる理由があります。
料金が安いから繁盛する、ということはほぼなく、「先生の人柄がいい」「腕がいい」「有益な情報をたくさん教えてくれる」といった理由で人気を集めているのです。
治療院選びに迷ったら、まずは地域一番店に行ってみるというのも一手です。
・ホームページを見比べてみる【難易度やや高】
少し難易度の高いワザですが、ホームページから得られる「感じ」も大事です。
思いと自信がある治療家は、きちんと自分の言葉で発信をしています。
発信された文面を読み込んで、あなたが「この先生はいい先生だな」と感じたら、それが正解です。
一方で、あちこちの治療院のホームページを見てみると、「あれ?この院とこの院のホームページはそっくりだな!」と気づくことがあります。
同じ作りでできているのは構わないのですが、中に書いてある文言まで同じだと、どこぞのテンプレを使っているんだなと分かってしまいますよね。
そういった治療家はまだまだ自信がなく、フワフワしているかもしれませんね。
まとめ
対症療法ではなく根本改善を目指し、痛みからの回復だけでなく、より健康的に今後の生活を送っていきたいと考える方こそ、治療院に通うべきだと言えるでしょう。
保険を使うかどうかを自己判断するのではなく、治療家の判断に任せてください。
慢性的な症状に保険を適用させることはできません。
そして、あなたに合う治療院が必ず会うはずです。
治療家が発信するメッセージを読み取り、フィーリングで決めるというのもアリです。
多くの人が治療院に通うことで健やかな毎日を手に入れています。
あなたも、ぜひ一歩踏み出してみてくださいね。