冬のギックリ腰完全対策 なぜ増える?予防と対策まとめ
「寒くなってきたし、最近腰が重いな…」
「全然動かないから腰がカチカチ…」
「腰に違和感があるような…」
そんな不安を感じている方、大丈夫ですか?
明日にでも「ギックリ!!!」来るかもしれませんよー?!
実は、ギックリ腰は冬に急増することが分かっています。厚生労働省の調査でも、11月から2月は腰痛での病院受診が普段の1.5倍にもなることが明らかにされています。
今回は、冬のギックリ腰について、原因から予防法、そして万が一なってしまった時の対処法まで、詳しく解説していきます。
なぜ冬はギックリ腰になりやすいの?
「夏は大丈夫だったのに、なぜ冬になるとギックリ腰になりやすいの?」
その理由は、主に2つあります。1つは気温の低下による体への影響、もう1つは冬ならではの生活習慣の変化です。
冬にギックリしてしまう原因① 寒さ
寒い朝、「体が硬いなぁ」と感じたことはありませんか?
実は、これがギックリ腰の大きな原因になのです。
寒さで体が縮こまり、筋肉が自然と緊張状態になります。特に朝一番は要注意。体が硬いまま急な動きをすると、それだけでギックリ腰になってしまうことも。
冬にギックリしてしまう原因② 冬特有の生活習慣
「寒いから外に出たくない…」
「暖かい部屋でじっとしていたい…」
こんな気持ち、よく分かります。でも、これが実は良くない!
暖房の効いた室内でじっとしていることで、必要な運動量が不足してしまいます。さらに、暖かい室内と寒い外との温度差も、筋肉に大きな負担をかけています。
冬のギックリ腰、どうすれば防げる?
「予防法を知りたいけど、難しいことはできません」
「運動は無理、絶対に続けられない」
こんなワガママなあなたも大丈夫です。難しいことは必要ありません。
以下の対策を、無理のない範囲で日常生活に取り入れていきましょう。
朝一番にやるべきこと
起きたらすぐにストレッチ…は禁物です!
まずは、布団の中でゆっくり体を動かすところから始めましょう。体が温まってきたら、軽いストレッチを行います。急激な動きは絶対NGです。
日中の過ごし方
長時間のデスクワークをしている方は、ギックリ腰になりやすい傾向があります。
一番大切なのは、長時間同じ姿勢を続けないこと。1時間に1回は立ち上がって、軽く体を動かしましょう。座っているときも、背筋を伸ばしすぎないように。
少し後ろに寄りかかって、時々腰の負担を軽減させましょう。
防寒対策のコツ
腰を冷やさないようにとガチガチに固めるのは逆効果。薄手の腹巻やサポーターで、程よく保温するのがベストです。
もしギックリ腰になってしまったら…
「やっちゃった…」という時の対処法です。
①発症直後にやるべきこと
まずは慌てないでください。痛みのない姿勢を見つけて、その場で安静にしましょう。でも、「動かない方がいい」と考えて、ずっと寝たきりになるのは禁物です。
四つん這いの姿勢が楽だと感じる人が多いようです。いざという時のために覚えておいてくださいね。
発症から6時間程度は冷やす(15-20分程度)のが効果的。その後は温めると良いでしょう。ただし、激しい痛みや足のしびれがある場合は、すぐに病院を受診してください。
②日常生活での工夫
「仕事は休めないけど、どうすればいい?」
無理は禁物ですが、痛みが軽ければ、できる範囲で普段通りの生活を送って大丈夫です。むしろ、動けるなら動いた方がいいでしょう。
ただし、以下の点に注意してください。
- 重い物を持たない
- 急な動きを避ける
- こまめに休憩を取る
- 温かさを保つ
③あの痛みを二度と繰り返さないために
ギックリ腰と言う名前のイメージから、重いものを持ち上げたり、くしゃみをしたりしたときに急になるものと思っている人が多いようです。
しかし、重いものを持ち上げる、くしゃみをする、と言うのが引き金になっただけで、その人の腰はそのずっと前からSOSを発信していたはずなのです。
- 腰に負担のかかる動きや姿勢が癖になっている
- 腰に近い関節、とくに股関節をうまく使えないでいる
- 体のケアを怠っている
このような方はギックリ腰になりやすいので、普段から正しい体の使い方・姿勢を身に付ける工夫が必要です。
まとめ:冬のギックリ腰対策のポイント
今からでも間に合う冬のギックリ腰対策は
- 急な動きを避ける
- 適度な運動を続ける
- 程よい保温を心がける
- 姿勢を意識する
この4つを意識するだけでも、かなりリスクを減らすことができます。
「今年の冬は腰が心配」と思っている方は、今日からでも始められることから、少しずつ対策を始めてみましょう!