冬太りの真実…!!何も考えずに過ごしていたら太らないわけがない
「また体重が増えた…」
冬の朝、全国からため息が聞こえてくるようです。
ここで悲しいお知らせですが、実は私たちの体は冬になると基礎代謝が自然と上がり、本来なら痩せやすい状態になっているのです。
「えっ、それなら私はなぜ毎年お正月太りに悩まされているの?」
そんな疑問が湧いてくるのも当然です。今回は、この一見矛盾する現象の謎を解き明かしながら、私たちの体が本当に望んでいることについて考えていきましょう。
知られざる冬の代謝の真実
寒い季節、私たちの体は36度前後の体温を維持するために、せっせと代謝を上げて働いています。外気温が低ければ低いほど、体は体温維持のために多くのエネルギーを使おうとするのです。
「それなら、なぜ痩せないの?」という声が聞こえてきそうですね。実は、現代の私たちの生活習慣こそが、体の自然な代謝上昇を邪魔しているのです。
ガンガンと暖房の効いた室内で、コタツにすっぽり入って、温かい食べ物に舌鼓を打つ。
「至福の時間~~」と感じる一方で、これでは体が代謝を上げる必要性を感じません。まるで真冬に真夏の環境を作り出しているようなもの。
「でも、寒いのは嫌だし…」という気持ちはよくわかります。しかし、ちょっとした工夫で、体の自然な仕組みを味方につけることができます!!!
「年末だから」 「寒いから」を言い訳に冬太りまっしぐら
クリスマスケーキに忘年会、お正月料理に新年会…
「こんな美味しそうなものを前に我慢なんてできない!」 「年に一度だから」という言い訳も、つい口をついて出てきてしまいますよね。
時期的に、パーティや会食が多いので、それが食べすぎの要因になってしまうというのは一つあります。加えてクリスマスディナーは重めだし、お正月料理は炭水化物と糖質が多いし、気にせず食べていたら太るに決まっています。
そして、もう一つの大きな要因が運動量の激減です。「寒いから」という二文字が、私たちの行動を大きく変えてしまうのです。夏場なら「たった10分だし、歩いて行こうかな」と考えるような距離も、寒い季節になると「寒いからちょっと車出そうかな…」と、つい便利な方に流されてしまいます。
「寒い季節の運動量減少」は、室内でも密かに進行しています。
エレベーターとエスカレーターの誘惑は、寒い季節に強くなると感じませんか?「階段を使えば運動になるんだけどな…」という小さな声を、「寒いから早く行きたい」という気持ちが簡単に打ち消してしまうのです。
オフィスワーカーの方なら、より顕著かもしれません。昼休みのちょっとした外出も減り、社員食堂と自席の往復だけが日課になってしまいがち。「あれ?今日一日でまともに歩いた距離って…」と考えると、ちょっと怖くなってきますよね。
休日も同様です。「週末は少し遠出して、あのカフェに行ってみようかな」という夏の楽しみも、冬は「寒いしな…家でゆっくりしよう」という誘惑に負けがち。
そうして気づけば、一日中コタツと一体化している自分がいる…。
美味しい食事の誘惑、暖かい部屋の誘惑、そして「寒いから」と運動を避けたくなる心理。私たちの冬の生活習慣は、まるでダイエットの天敵を集めたような状態なのです。
私たちは「寒い」という二文字に、あまりにも多くの言い訳を許してしまっているのかもしれません。
オススメは「脱・冬太り宣言」
これだけの誘惑と戦うには、「なんとなく痩せたい」という漠然とした思いだけでは太刀打ちできないでしょう。
では、どうすれば良いのでしょうか。
ぜひやっていただきたいのが「具体的な宣言」です。
「今年こそ痩せる!」という漠然とした目標を立てても、なかなか実現は難しいもの。というか、みなさん、毎年同じことを言っていませんか?「今年こそは…」 「新年の抱負は…」そう、まるで年末年始の風物詩のように、同じフレーズを繰り返している自分に気づいたあなた、その苦笑い、とってもよく分かります。
では、どうすれば本当に変われるのか。周りの人に宣言してみるのです。でも、ただの「痩せます」宣言ではなく、
「3月までに2キロ減らして、去年のジーンズを履きこなしてみせます!」
「クリスマスに着るために、あの赤いワンピースに絶対に収まってみせます!」
といった、具体的で逃げ場のない宣言です。
こうして自分で自分を追い込んでしまえば、誘惑に負けそうになった時も、
「みんなの前であんなこと言っちゃったもんね…」
と、一口を躊躇するようになります。
お友だちとカフェに行ったとしましょう。
「このケーキ超おいしそう!一緒に食べない?」
「あ、ごめん。私、先週みんなの前で『2キロ減量』って宣言しちゃったから…」
「えー、その程度なら別にいいじゃん!」
「だめだめ。だって私、『あのスカートを履いて、新年会に参加する!』って言っちゃったの…」
「え?あのタイトなやつ?」
「そう…今のウエストじゃ、チャックすら上がらないんだよね…」
あなたが友人なら、むしろ応援したくなってきませんか?
そう、具体的な目標は、時として周りの人を巻き込んで、あなたの味方に変えてしまう不思議な力を持っているのです。
快適すぎる暮らしを見直して、体を目覚めさせる
冒頭に述べた、暖かすぎる部屋にも対処が必要です。
室温は20度前後に設定し、少し肌寒いくらいが理想的。「寒すぎるのは嫌だな」という方も、徐々に体を慣らしていけば、やがて心地よく感じられるようになってきます。
厚着をせずに、薄手の上着で調整できる服装を心がけることで、体は自然と代謝を上げる方向に動き始めます。
普段の移動も、少し意識を変えてみましょう。
「近くのコンビニくらいなら歩いていけるかな」そんな些細な選択の積み重ねが、実は大きな違いを生み出します。
急激な生活改善は続きませんが、こうした小さな変化なら、無理なく続けられるはずです。
おわりに
冬は私たちの体が本来持っている代謝上昇を活かせる絶好の機会です。
現代の快適な生活に流されすぎず、かといって極端な我慢もせず、体の自然なリズムに寄り添った生活を心がけてみましょう。
「来年の春、自分の変化に驚くことになるかも?」
そんな期待を胸に、今日からできることから始めてみませんか。
ただし、これらの取り組みは、決して一朝一夕に結果が出るものではありません。
「焦らず、でも着実に」を心に刻んで、自分のペースで進めていくことが、結果的には最も近道となるのだということをお忘れなく!