発達障がい・学習障害・不登校の子に寄り添い、整体で安心安全な基盤づくりをする「ここから接骨院」
埼玉県川口市にある「ここから接骨院」の院長であり3人のお子さんがいるパパでもある牧田先生は、赤ちゃんの原始反射に着目した施術を通して、子供の障がいや不安をサポートしています。
携わるようになったきっかけや思いを伺いました。
まずは不安な気持ちに寄り添い、信頼を得ることから始める
――院のホームページに「訪問看護」というワードがありますが、どんなことをなさっているのでしょうか?
年々増加していると言われている不登校や発達障がいの子供をサポートしています。ご来院いただくことももちろんできますが、家から出ることが難しい子も多いですし、保護者の方の負担を減らす目的もあって、訪問を始めました。
――不登校や発達障がいの子に施術をするということですか?
目指すゴールは「安心・安全な基盤づくり」です。学校に行けなかったり、発達になんらかの障がいがあると診断される、またはあるのではないかと感じたりするということは、保護者の方もお子さん自身も強い不安の中で日々を過ごしているはずです。だから、最初から「はい施術だよ」ではなく、不安に寄り添うことからスタートですね。
――なるほど。
見ず知らずの人間には心を開いてくれない子がほとんどですから、初めは一緒に遊んだり、保護者の方のお話を伺ったりします。それから、状態を見つつ施術をしていきます。
――ご来院いただいて施術を行ったり、ご自宅を訪問してサポートしたりしているとのことですが、子供の発達や情緒面を施術でカバーできるものなのでしょうか。
実際、情緒が落ち着かない子が複数回の施術を通して落ち着いていった例はいくつもあります。不登校の例だと、算数の図形を皆が見ているように認識できていないことが行き渋りの原因となっていて、施術を受けて図形がわかるようになり、登校するハードルが下がったということもありました。
なぜ発達障がいや学習障害が施術で改善していくのか?
――それって学習障害ですよね。施術で改善するとは驚きです。
もちろん、全部が全部というわけではありませんけどね。
――どういった仕組み・・仕組みっていう言葉が正しいかわからないんですけど、どういう理屈?なぜ整体で学習障害が?という疑問がわきますね。
足踏み反射とかモロー反射って聞いたことあります?
――赤ちゃんの反射ですよね。足踏み反射は歩くような動作、モロー反射はパッと両手を広げる動作。出産した時にお医者さんが我が子の反射を確認しているのを見ました。
そうそう、赤ちゃんの時に見ますよね。ああいった反射を「原始反射」と言って、月齢・年齢によって非常にたくさんあるんですよ。
――そうなんですか。3つくらいしか知らないのですが、いつの間にかやってたのかな。
成長過程で様々な刺激を受けることにより、多くの反射が出て、消えていきます。どの反射も出るべき時期があるんです。記者さんのお子さんは大きいので、もうモロー反射は出ないんじゃないかと思います。
でも、反射が出るべき時期に出せなくて、そのまま成長していって反射が消えてしまうと、体に残ってしまう。すべての反射を出し切ることができれば本能が「守られている」と認識するのですが、出なかった反応があるとその守りが不十分だと判断され、安心・安全ではないと認識してしまうのです。
――ほぉ・・そんなことを言われると、我が子は本当にちゃんと全部の反射が出たのかなと心配になってしまいますね。
発達に不安を感じない子なら全部出ているんだ、というわけではないんですよ。誰にだって多少のムラはある。それが、心配性だったり、大きな音が苦手だったり、イライラしがちだったり、といった個性に繋がっているんです。それが、個性というにはあまりにも強い、あまりにも不安定な人は、反射が多く残っていると捉えます。
親御さんにも安心していただくことが重要
――人間に生まれつき備わっている反応が出せないと不安定になる、というのは感覚的にわかる気がしますね。
だと思います。体を守る反応が正常に発揮できなければ、戦うか逃げるかになってしまいますよね。
原始反射だけでなく、例えば歩き始める前にハイハイをしたかどうか、といったことも大きいです。出産方法、睡眠時の環境、母乳・ミルクから離乳食への適切な移行なんかも関係しています。
――それは、母親の立場で聞くと怖い気がしますね。自分がやってきたこと、育ててきた方法が良くなかったのかなと自分を責めてしまう保護者の方もいらっしゃるのでは。出産の方法なんて選べなかった人も多いと思いますし、ハイハイについても、家が散らかっていたからできなかったのかな、とか考えてしまいそうですが。
そうですよね。だからこそ、伝え方には気をつけています。「自分が悪かったのかな」と思ってしまうのは、僕自身も3人の子供の親として共感できる感情ですし、保護者の方を責めたいわけでもありません。
それに、親御さんが不安になったり落ち込んだりすればお子さんにも影響します。逆に言うと、親御さんが落ち着くとそれだけでお子さんが落ち着くことだってあるんです。
「あのときああすればよかった」ではなく、今からできることがありますからそれをやっていきましょう、という考え方になっていただければと思います。
――なるほど。実際にはどのような施術を行うのですか?
「回路を正す」というイメージです。運動をしたり、施術をしたりして残った反射を出して行ってもらいます。
――1回で良くなるものですか?
状態に因りますが、理想を言うと30回くらいやりたいところですね。でも5~10回受ければ違いは見られるようになります。
――1日につき1回の施術ですか?
いえ、そうとは限りません。ちょっと時間を置いて2回、3回と行うこともあります。遠方からいらっしゃる方もいますが、一泊していただければ2日で6回くらいはできますね。
――1回というか、1セットみたいなイメージですかね。
そうですね。
――対象となる年齢は?
赤ちゃんから小学生までですがもちろん、気になっていて相談したいということでしたらそれ以上の年齢でも診ることはできます。
訪問看護を始めたきっかけ
――大事なことを最後にお伺いする形になってしまいましたが、治療家の方が不登校や発達障がいを取り扱うというのはあまり聞きませんし、とても大変なのではないかなと思うんです。そこへさらに、訪問看護まで始めていらっしゃる。どうしてこのような取り組みをしようと思ったのですか?
うちは多くの治療院が診るような、慢性腰痛や狭窄症、ヘルニア、ギックリ腰、そのほかいろんな症状の方のご相談にも乗るのですが、あるとき起立性障害のお子さんを診たことがありまして。起立性障害は内臓や頭蓋骨にアプローチする施術がメインです。で、いつものように問診もしたんですが、そのときに「そもそも、知らない大人にしゃべりたくないよなぁ」って思ったんです。その子が僕のことを信頼してくれないと、問診すらちゃんとできない。そこから、訪問看護の学びを始めました。
――自宅の方が心を開いてくれそうですね。
そうですよね。それに、訪問すれば保護者の方の負担も減らせるし。子供がいるってすごく楽しいけど、やっぱり大変なことも多いですからね。何らかの手助けができたらな、という思いがありました。
――助かっていると感じている親御さん、多いでしょうね。
そうだといいなと思ってやっています。
にっこり笑うと可愛らしい少年のようにも見える牧田先生ですが、勉強熱心で行動力があり、年上の同業者からも厚い信頼が寄せられる人格者です。社会のため、家庭のため、子供たちのためにできることを常に模索していらっしゃいます。
訪問看護を実施できる地域についてはご相談ください。来院のご予約はもちろん地域は問いません。また、提携先の病院での診断が必要な場合もありますので、詳細は院へお問い合わせください。
※訪問看護の詳細は、「ここから小児訪問看護ステーション」のHPでご確認ください。
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