機能神経学に基づいたエクササイズを実践することで、めまい・不眠から解放される!その原理とは?
自律神経の乱れによる症状はそれ自体が非常に辛いだけでなく、周囲からの理解が得にくいという点でも苦しむという方が多いと聞きます。
自律神経系への整体によるアプローチを行っている治療院は数多くありますが、こちらの院では『機能神経学』を用いて独自のアプローチを行っています。
院長の神田先生にお話を伺いました。
整体かんだやの詳細についてはこちらをご覧ください。
自律神経系の症状に特化した整体院
当院は、めまい、不眠などの自律神経系の症状に特化した整体院です。
私自身、若い頃にめまいに悩まされた経験があります。夜勤がある仕事で不規則な生活を送っていた上に、あまり自分の体を大事にしなかったことで、体が悲鳴をあげ、めまいという形でシグナルを発信しました。
耳鼻科や心療内科など様々手を尽くした中で、最も効果があり「これで良くなった」と思えたのが整体でした。
そんな経験をきっかけに、自分と同じように自律神経の乱れで悩んでいる人を助けたいと思って、転職して整体技術の勉強をし、2020年12月に開業しました。

機能神経学との出会い
当院には、私と同じように、無理をしたことで自律神経系の症状が出てしまった方、精神的なストレスや不安を抱えて不調に悩まされている方など、実にいろんな方がいらっしゃいます。
開院した当初は、自分自身が整体でめまいを改善してもらった経験を活かし、手技による施術のみを提供していました。
しかし、たくさんの患者さんのケアをしているうちにだんだん「筋肉を伸ばしたり、関節を柔らかくしたりするだけでは足りないんじゃないか」という行き詰まりを感じるようになったのです。
そこで施術方法や身体への学びを深めていったところ、出会ったのが機能神経学でした。
機能神経学はアメリカ発祥のアプローチで、薬や手術に頼らず神経の機能を整えるという点で自然療法的な側面を持ちます。
効果は科学的に証明されていますが日本ではまだそれほど知られていません。そのため「難しそう」「本当に効果はあるのか」という疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
ですが、脳の働きを考えればわかるはずです。
脳は体の各部位が受け取る感覚の信号を受信し、判断して、体に正しい動きをするよう働きかけます。その信号の通路となる神経は、無数の相互関係を持って複雑に働いていますので、ストレスやケガ、偏った生活習慣などで、その繊細な部分がエラーを起こしてしまうのは想像に難くないでしょう。
そのエラーを見つけて正すのが機能神経学である、とご理解いただければと思います。
機能神経学に基づいたエクササイズ、セルフケアを患者さんにお伝えして実践していただくことで、多くの患者さんから
「めまいが収まって仕事に行けるようになりました」
「夜しっかり眠れるようになってきました」
というお声をいただくようになっています。

神経の信号が正常に送受信されるように促す
「機能神経学」とは多くの方にとっては耳慣れない言葉だと思います。
しかし、単語が聞き慣れない、難しく聞こえるだけで、考え方ややることは非常にシンプルです。
例えば、手の甲をつねると「痛い」と感じますよね。
これは手の甲の皮膚が刺激を感じて、脳に信号を送り、脳が痛みとして認識しているから起きることです。
重いものを持ち上げるときには自然とグッと手に力が入りますが、これも同じように、手の感覚で重みを感じて「重そうだな、もっと力を入れなきゃ」と脳が判断し、手に信号を送ります。
このように、皮膚や筋肉と脳は常にお互いに信号を送り合っている間柄です。
しかし、体に長期にわたって負担がかかったり、ストレスにさらされ続けたりすると、この信号の発信・受信が、場所によって上手く行かなくなることがあります。
不自然に肩に力を入れ続けていたら、肩こりになりますよね。肩こりは肩付近の筋肉が固まって血流が悪くなり、だるさや疲労感を覚えるものです。
信号の送受信が上手く行かなくなるのも、これを同じように考えればわかりやすいと思います。
何らかの原因で過負荷がかかって、神経の信号の流れが悪くなるのです。
ですから、筋肉をほぐして血流を促すのと同じように、神経の信号が正常に働くように促す、これが機能神経学の考え方です。

機能神経学を用いたアプローチの実例
実際にどのようなアプローチをするのかは、症状によって実にそれぞれですので一概には言えないのですが、例えばめまいが出る人は片足立ちができなかったりします。
「片足立ちができない」という事実を紐解くと、様々な原因が浮かび上がってきますが、大きく、フィジカルな問題と神経的な問題に分けることができます。
【フィジカルな問題】
・片足で立てるだけの筋力がない
・足首、膝などに痛みがあり、全体重をかけることができない
・股関節に不具合がある
・浮き指になっている
【神経的な問題】
・足の裏の感覚が一部麻痺したり、過敏になっていたりする
・バランスが傾いたときに、脳が「傾いた」と認識できない
などなど。
フィジカルな問題は、関節や筋肉へのアプローチ、または手術で原因を取り除いていくことができます。
神経的な問題は、麻痺、過敏、認識できないという不具合を正常に戻すトレーニングをして改善していきます。
トレーニングと聞くと、「できないことができるようになるまで訓練する」みたいな、スパルタなイメージを持たれるかもしれませんが、そんなことはしません。
体の神経は各所でつながっているため、関連する部位の神経を軽く刺激するような簡単なトレーニングです。
顔の皮膚を刺激したり、普段動かさない関節を動かしたり、といった具合です。全く難しくはなく、誰でもできます。

頭蓋骨調整・重心バランスチェック・エクササイズの指導も
こういったトレーニングに加えて、信号の送受信を促すために頭蓋骨の位置調整の整体を行います。
これはかなり、施術後すぐに効果を感じる方が多いですね。首元がポカポカした、どっと疲れが取れた気がする・・などと言われます。
こんなふうに「あぁ、気持ちいい」と感じてもらうのも、自律神経の不調という深刻な症状を改善していくのに大事な過程です。
ここではめまい症状を例に挙げましたが、どんな症状の方でもまず、重心やバランスのチェックを受けていただきます。
体の重心位置をチェックすることで、どこの神経が弱くなっていて、どこが過敏になっているのか、などは大きく把握することができます。
そしてそのまま、患者さんに必要なエクササイズをお伝えします。エクササイズをご自宅でも継続していただくことで、改善を早めることができます。

患者さんが「できる」「良くなるかもしれない」と感じるのが改善への第一歩
当院にいらっしゃる患者さんは、男女比は女性の方がやや多く7割ほどです。
年齢はばらつきがあり、10代から80代の方までいらっしゃいますが、どなたも共通しているのは症状に対して大きな不安をお持ちだという点です。
仕事に行けなくなるかもしれない・・
学校に行けなくなるかもしれない・・
といったように、ご自身の社会的役割・立場が失われてしまうという苦しみをどなたも持っています。
また、自律神経系の症状は外から見てもまずわかりませんし、なったことのある人にしかわからない辛さがあります。
そして、症状で悩む多くの方が「自分がこんな不調に陥るとは思わなかった」と感じています。それは裏を返せば、自律神経系の症状を経験したことがない人から「自分はならない、関係のない病気」のように思われるリスクがあるということです。
そのため「気の病」とか「気合で治る」などと言われてしまうケースが少なくありません。
こういった言葉は、症状で苦しんでいるところへさらに苦しみを上乗せするものです。
動けない、将来が不安、周りの理解も得られないという辛さから、心を病んでしまう方もいます。
当院としてはまず、初回である程度効果を感じていただき、「良くなるかもしれない」と前向きな気持ちになっていただくことを重視しています。
私自身、自分の具合が悪かったときには「能動的に体を動かすのは大事だな」とつくづく感じたりしました。
そういった自身の経験も踏まえて、患者さんに最善の方法をあらゆる方面からお伝えするようにしています。

できることから取り組んでみましょう。まずはご相談を!
神経の働きが複雑ですから、機能神経学を用いたアプローチの方法も多岐に渡ります。
患者さんの症状によって、取り組んでいただくエクササイズや施術方法も変わっていきますので、動画を用いてわかりやすい説明と解説を心がけています。
不安からの解放を実感しつつ、痛みのない、無理のない施術とエクササイズを提供して、ご自宅でもセルフケアをしていただく。
これらを「できる」と思えることが、改善への第一歩です。
めまい、不眠、頭痛という症状が辛いのは言うまでもなく、それらによる不安感は底が知れない感じがするものです。
そんな状態で「機能神経学」という、なんだか難しい言葉を聞かされたら・・
「なんだか安心しちゃった」という方はまずいないでしょう(笑)。多くの方は慎重になってしまうと思います。
しかし当院には、機能神経学を用いたアプローチを、難しいとか、苦痛だとか感じることなく受け入れ(最初は少なからず勇気が要ったかもしれませんが)、「確かに良くなった」と実感している患者さんがたくさんいます。
辛い症状からの解放を目指して、ぜひ能動的に動いてみてください。
あなたのご来院をお待ちしております。

機能神経学を用いた自律神経系の症状へのアプローチについて解説してくださった神田昌紀先生が院長を務める「整体かんだや」の詳細はこちらをご覧ください。